第二章

 大学に入ってからの数年間で明確にこの日がなければ今の自分はいないという日があります。それは札幌市内のあるマルシェでお会いした農家さんとの出会いの日です。

 それは大学3年生の春先。当時大学では環境問題を学び、データ分析を行うゼミに所属していて、そのゼミの先生が紹介でMさんという環境系の会社で働いている方にお会いしました。さらにこのMさんが農家さんを紹介してくださりその農家さんにお会いすることになります。

 雪も溶け、春の日差しも出てきた街中のとある場所でマルシェが行われており、そのMさんからの紹介をうけた農家さんはその日、マルシェに野菜を出店していました。ここにゼミの友人と2人でその農家さんに会いにいきました。すでに僕たちがマルシェに行くことは農家さんに伝わっていたので、ご挨拶をしてお話し「現在、僕たちは環境系の勉強を大学でしていて、ぜひ今度、農場を見せてくださいませんか」と聞いてみたところ、快くOKしてくれました。

アイスシェルターの中

 後日、その友人と共にその農家に行くことになりますが、ここでの出会いが今の自分をつくることになります。そのマルシェの約1ヶ月後、北海道洞爺湖町にあるその農家へ行きました。この時の私は、自主的に自分のいる組織(この時は大学)の外に出て活動するということをしたことも考えたこともなかったですが、初めてそれを行ってみて人生にとっても記念すべき日となりました。すごくワクワクしたのを覚えています。

人参収穫🥕

 この農家では、まず一番見たかったアイスシェルターを見せていただき、その後人参の収穫をさせて頂きました。今までの人生の中で人参の皮は剥いて食べるものと思っていたものが、剥かずして食べるという経験をさせて頂きました。この農家は農薬を使わず野菜を育てているため皮を剥かなくても食べることができたのです。自分の中の常識がひっくり返る体験。自分が今まで見てきた世界はほんの一部でしかないことを知りました。もっと新しい見たことのない世界を見てみたい、そう思っているうちに、2泊3日の農家での体験は終わりを迎えました。

この続きはまた次回!
今回もご視聴ありがとうございました!

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